ブレダソーレ
dei FRATELLI FERRARI SOCIETA AGRICOLA S.S.

フランチャコルタ 生産者 作り手 ワイナリー

長男 ルイージ

イゼオ湖畔、南西の街PARATICO(パラティコ)でフェラーリ家の3兄弟(ルイージ、ミケランジェロ、マヌエル)が営む家族経営のワイナリー。
長男のルイージは主に経営や、販売に関して携わっており、次男ミケランジェロは主に畑の管理と醸造管理、三男のマヌエルも醸造に関する仕事を担っており、3人がそれぞれのセクションの分担をしています。
ワインの味わいを決める際には、エノロゴの意見を参考に、3人で話し合って決めますが、3人とも味わいの好みが違うので、なかなか決まらないよ・・と笑います。

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次男 ミケランジェロ

両親は、以前同じ町でホテルレストランを経営していましたが、左記を売却し、ワイン醸造業を始めました。
フランチャコルタをはじめ、赤、白ワイン、グラッパまで、品質の高い商品を良心的な価格で提供している為、地元はもちろん、近隣ヨーロッパからも買い付けに来きます。

地勢・土壌・無農薬栽培としての取り組み

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三男 マヌエル

フランチャコルタ地域最西端でイゼオ湖からオリオ川に変わる場所に位置し、渓谷から川へ流れる風の通り道であり、大小の石が多くみられる土壌でブドウ栽培に良好なポイントが揃っています。

またブレダソーレの畑の最高樹齢は40年、若いもので15年未満。畑も、小高い丘の上に位置する所があるかと思えば、川近くの畑は粘土質、また貝殻が出土する土壌もあるなど、それぞれの畑で個性に富んでいます。
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これらの畑から収穫される葡萄をうまくブレンドする事により、彼ら独自のフランチャコルタを作りだしています。また、農薬などを一切使用しない土壌作りにもこだわり、健康なブドウ栽培を心掛けています。
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近年、BIOにこだわる生産者、ワイン愛好家が増えましたが、彼らにとっては無農薬栽培は当然のこと。
自分達はずっと農薬ではなく、堆肥を使ってブドウを栽培し、ワインを作ってきた。今はそれが特別な事なんだね。と、不思議そうな顔で話す長男ルイージ。
実際、春先にフランチャコルタの畑近くを通ると香しい堆肥の香りが・・(笑)
BIOと世間が騒がしくなってきたのは、せいぜいここ20年のこと。彼らはそのずっと前から無農薬栽培を行ってきました。

ブレダソーレの由来について

 ブレダソーレのetichetta(ラベル)にはイタリアでもっとも有名な詩人、ダンテ・アリギエーリが描かれています。ダンテがフィレンツェを追われた際に、このパラティコの地にしばらく身を隠していました。
また同じ中世の区画整理図に、よく日が当たる場所、という意味で、今ワイナリー名にもなっているBredasoleという表記が残っています。

ワイン造りの姿勢

フランチャコルタ 生産者 作り手 ワイナリー とても真面目で几帳面な彼等の個性がワインにもよく表れていますが、その姿勢がワイナリーを訪れるとよくわかります。
いつ訪れても完璧に清潔で、全てがきちんと整理されています。ワインは食品なので、不潔な場所で作られたものは口にしたくないですよね?
ブレダソーレのワイナリーは、オフィス、試飲の為の部屋、第1次熟成の為のステンレスタンクがある場所、更に瓶内2次発酵をする為の薄暗い部屋とに分かれています。
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ワイナリーは土壌の下に位置しているので、1年を通して温度が一定です。夏に訪れると、デグスタツィオーネ(試飲)させてもらう為に中に通されると、涼しさにホッとします。
デグスタツィオーネの為のフランチャコルタが常に何本かテーブルのクーラーに冷えていて、いつでもお客様を迎えれるようになっています。
フランチャコルタはブリュット、サテン、ロゼ、ノンドザッジョ、更にデミセックも生産しており、そのどれもが素直で優しい味わいです。
スペース的に余裕のあるブレダソーレは瓶内2次発酵の最終段階、ルミアージュ(動瓶作業)も手で行っています。
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次男のミケランジェロは、機械ではなく、人の手で動瓶作業をすることで、機械では感じれないわずかな変化を感じることができる。だから自分達はずっと手でこの作業をやってるんだ、と言います。
フランチャコルタ 生産者 作り手 ワイナリー人の手をかけることが大事だと自分達は信じているから、と。
昨年からアンフォラを導入し、新たな挑戦も試みています。
フェラーリ家の親族には、病院建設の為の基金を設立した牧師さんがいて、この方が亡くなった時には全国紙の新聞に記事が載ったほどです。
信心深く、正直で真面目な一家が作るワインは、とても暖かく、優しさに溢れています。
彼らのフランチャコルタを一口飲むと、そのきめ細かな泡とやわらかい味わいに心が満たされます。フランチャコルタ 生産者 作り手 ワイナリー
自分達がこのワインをどうやって作ったかを語らなくても、ワインが自分たち以上に雄弁に語ってくれるんだよ、と彼らは言います。
是非、ブレダソーレのワインを飲んで、ブドウ達の詩(うた)に耳を傾けて下さい。

映像によるブレダソーレのご紹介

作り手としての思いを自ら語って頂きました。人柄を感じて頂ければ幸いです。

フランチャコルタの作り手 ブレダソーレとの出会い

ブレダソーレとの出会いはフランチャコルタの中心地であるイゼオの一つ星リストランテで仕事をしていた時に遡ります。
オステリア イル ヴォルト という当時一つ星だったリストランテで修行をさせて貰っていた頃、何かとお世話になっていた兄貴分のロベルトの紹介でした。
ロベルトはイル ヴォルトのsocio(共同経営者)でもあり、学校の先生でもありました。
彼の生徒の一人であったのが、ブレダソーレの3兄弟の末っ子、エマヌエルでした。
そんないきさつからブレダソーレのフランチャコルタに出会い、そのきめ細やかな泡、後味のよいキレの良さに魅了され、2009年に自らイゼオでオステリア メローネを始める時にもブレダソーレのフランチャコルタは不可欠でした。
フランチャコルタは勿論、クオリティの高い、ビアンコ(白ワイン)ロッソ(赤ワイン)もオステリア メローネでは常に定番のワインとしてお客様へ提供していました。
イタリアでオステリア メローネを営んでいた頃。毎週のようにブレダソーレへワインを買いに行き、その度に色々と話し込んで、いつもワインを買いに行くだけのつもりが長く話し込んでしまうことになっていました(笑)
長男のルイージがアペリティーボ?というので、じゃあ。1杯だけ・・といって座ると日本の文化についてや、イタリアの経済について等、ついつい話し込んでしまい・・・。(笑)
彼等の作るフランチャコルタのロゼの色合いがまるで夕焼けの色のようだったので、このロゼは夕焼けの色のようだね!と伝えると、いいね!パンフレットにも載せるよ!と喜んでくれました。
先日ブレダソーレを訪れた際にもロゼのテイスティングの時に、ルイージからこのロゼは何色だっけ??と言われて、Rosa di tramonto!(夕焼けの色!)と答えました。そうだよ!ちゃんと覚えてるからね!とルイージ。
本当に美しく、目でも楽しめるロゼです。勿論味わいも素晴らしく、メローネの取り扱いの中でも大変人気の高いロゼです。
笑い話のようなひとつですが、イタリアでオステリア メローネを営んでいた頃、年に一回は日本に帰っていたので、その前に皆でメレンダ(おやつという名のアペリティーボ!)をしようとなって、ブレダソーレのフランチャコルタとサラーメやフォルマッジョ(チーズ)でちょっとしたフェスタを計画してくれました。
その時に私達はPane con ciccioliという豚の脂を練り込んだパンを持参しました。ブレダソーレのマヌエル、ルイージもすごく美味しい!と言ってくれて、このパンはどうやって作っているの?という話になり、天然酵母で作っているよ!と伝えました。そして、天然酵母なので、毎日のように粉と水を与えないと酵母が死んでしまうんで、この酵母のマンマ(お母さん)のひとかけら(un pezzo di mamma)を日本に持って帰らないといけないんだ!というと、直訳すると、お母さんの片割れを持って帰る!になるので、みんなでホラーだね~っと笑ったのを思い出します。(笑)
このパンとブレダソーレのフランチャコルタ、サラーメ、フォルマッジョの美味しかったこと!
特にご馳走があったわけではないのですが、ブレダソーレのフランチャコルタのきめ細やかな泡と塩味のきいたサラーメやチーズがあるだけで、本当に楽しく,お喋りも弾んでしまうんです!
シンプルイズベスト!とはこのことか!と思った次第です。
それくらい、ブレダソーレの人達とはいつも仲良くしてもらっていて、本当に良い信頼関係を築いています。
とてもまじめな3兄弟で、それぞれワインの味わいに関しては意見が異なるようですが、いつも私達の信頼に答えてくれます。
いつ訪れても、完璧に綺麗なカンティーナ。
そしてSala degustazione(テイスティングの為の部屋)も常に畑で摘んでこられたお花やブドウが飾られていてお客様をお迎えする空気が整えられています。
この部屋をみるだけでも彼らのワイン作りに対する真摯な姿勢が見てとれます。
メローネの取り扱いの中ではとてもフルーティで暖かな味わいのフランチャコルタ。
フランチャコルタって何?って思ってらっしゃる方にはまずお試し頂きたいフランチャコルタです。

フランチャコルタ リスト